4Apr

春の選抜高校野球に私の地元の豊川高校が出場しました。
ご存知の方も多いと思いますが、初出場でBEST4まで進んだことさえ驚きでしたが、その試合内容はもっと感銘を受けました。
◆相手を信じていなかった私
1回戦は、優勝候補の一角の日本文理高校が相手でしたが、リードされては追い付き、延長に入って2点先制されてもその裏で追いつき、最後にはサヨナラで勝ち上がりました。
この試合の粘りもすごかったのですが、負けてしまった準決勝の試合はもっと素晴らしいものがありました。
2点先制はしたものの、終盤に逆転され、8回裏ツーアウトまで4点差をつけられていました。相手のピッチャーも途中から変わったエースが素晴らしい投球をしていましたので、テレビで観戦していた私は、「初出場でBEST4は大健闘、よくやった」と終戦体制に入っていたのですが、なんとそこから4連打で逆転したのです。
◆総力戦
9回からが見ものでした。ピッチャーは公式試合当番のない選手が投げ、同点に追いつかれます。10回は、おそらく高校に入ってからまともにピッチャーの練習をしていないと思われる、ファーストとキャッチャーの選手がピッチャーを務めます。
これが本当の総力戦。なりふり構わず、可能性を信じて困難に立ち向かっていく。
結局は、大量失点で負けてしまいましたが、豊川高校の選手たちのやりきった感のあの顔は、すがすがしさに満ち溢れていました。
大会中、インフルエンザ渦がチームを襲い、この試合でも控え投手がベンチ入りできない不運があったり、途中から登板した連投で疲れているエースが打たれたりしても、誰の責任にもしない、自分たちの野球をやりきる姿に感動をしました。
◆自分で考える
豊川高校の森コーチ(前監督)は、「自分で考える」を徹底したそうです。
調子が悪い時はどうすればよいか、相手が好投手の時はどうするか、自分で考えて行動する。周りの責任にもしないし、調子が悪いという言い訳にもしない。
自然と自分と向き合う時間ができ、自分なりの工夫で結果を出して自信を付けていく。
これがチーム全体に浸透していたからこそ、お互いが信じあえる結束力の強いチームが出来上がっているのだと思いました。
ともすれば、コーチとしては教えたくなることもあったでしょう。
そこをあえて相手を信じて考えさせてみる。
改めてそのことの大切さを認識しました。
◆さて自分は?
さて自分はどうでしょう?
やりきった感があるまで物事に取り組んでいるだろうか?
最後の最後まで可能性を信じて行動できているであろうか?
どこかで自分の限界を勝手に決めて、その中でやりきった感を創りだしたり、周りに責任転嫁してあきらめたりしていないだろうか?
そんな思いを起させてくれた、豊川高校の選手たち、監督、コーチに感謝です。
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