15Jan
「そもそもなぜプロジェクトマネジャーの能力が必要なの?」
「私は、ずっとIT構築技術を追求していきたいし、マネジメントの仕事に就くことを考えてない」
と考えられる人も多いと思います。
確かにプロマネの能力がなくとも仕事はできます。
しかし、今後のIT構築プロジェクトの仕事を考えた時には今まで以上にIT技術者の個々のマネジメント能力が必要になると私は思っています。
なぜなら最近のプロジェクトでは、費用対効果からくるコスト・納期がよりシビアになっています。
以前ならば、多少余裕のあるコスト・納期によって、プロジェクトの中でIT技術スキルを磨くこともできたのですが、現在ではその余裕はありません。
よって
必要となるIT技術を持った人材をプロジェクトに集合させ、
短期間のうちにプロジェクトを遂行
する。
ここにIT技術者が持つべき二つのマネジメント能力が要求されます。この二つの能力は以前から必要だったものではありますが、最近ではさらに強く要求されています。
一つは、短期間のうちにプロジェクトを遂行させるため、
自分に与えられた仕事を予定どおり完遂させるマネジメント能力。
自分に与えられた仕事を「予定どおりに完遂する」というのは、
自分の仕事を「予定の納期、品質、コストで完遂する」 ということです。
そのためには、個人で納期・品質・コスト(作業時間)を管理し、コントロールする必要がでてきます。
例えば自分に与えられた作業を見積った結果、計画された納期・品質・コストで実現できないと判断した場合、相手と交渉をする能力だとか、常日頃から自分の作業の進捗・品質・コストを把握し簡潔に報告する能力、問題・課題があれば対策案を考える能力などが求められます。
二つめは、自己マネジメント能力。
プロジェクトに割り当てられる人材は、必要最低限となることが多くなっています。
プロジェクト期間中に病気等で一人でも欠けることがあれば、たちまち完遂の危機を招きます。健康やけがなどに対する自己マネジメントは、プロとして仕事する以上、当たり前のことですね。
また、IT技術やヒューマンスキルについても自ら伸ばす自己マネジメント力も求められます。
お金をもらって働く以上、プロとしての仕事をするわけです。
どんなプロでも仕事場で肩慣らしはしても、練習はしません。
開発期間が短くなっているので、プロジェクト開始されたらすぐにフルパフォーマンスがだせる、期待以上の能力が発揮されることが理想です。
これは完全に私の感覚だけなのですが、今後のIT構築のプロジェクトって、本当のプロのIT技術者の集まりで構成されていくケースが多くなっていくんじゃないかと。
本当のプロって、
人と競争できる得意なIT技術分野があって、
仕事に対するマネジメント力と自己マネジメント力を持ち合わせた人
のことです。
これからのIT技術者は、プロマネのように幅広いマネジメント力は必要とはなりませんが、自分の仕事と自分自身をコントロールするマネジメント力は身に付けておきたいものですね。
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