10Jan
前回の続きです。
今回は一般層(メンバー層)に浸透させること考えます。
一般層がプロジェクトマネジメントの必要性を理解する上で、コンクリートに固まっているかは、コスト意識で判断できます。
人がプロジェクト内で少しでも稼働すれば、プロジェクトの利益を食い潰す。
このことが理解されていれば、コンクリートは割れています。
割れてなければ、ドリルでコンクリートを割るようにじっくりと説明する必要があります。
(普通は新人研修など、社会人になった段階で行われているものですので、あえて書きませんけど)
割れたコンクリート片を取り除いて、耕していきます。
コンクリート片の例として、
「プロジェクトマネジメントは、管理者の仕事である」
「アサインされた作業は、自分の責任で期日までに仕上げなければならない」
など、プロジェクトとしての仕事としてではなく、各担当者の仕事として捉えている ものがあります。
コンクリート片を取り除き、耕して種を蒔くには、プロジェクトの振り返り会議が有効です。
振り返り会議は、プロジェクトが完了せずとも途中でも有効です。
手法として最近ではKPT法が使われることが多くなっています。
※KPT~「継続(Keep)」「問題点(Problem)」「挑戦(Try)」の3つの視点で整理するフレームワーク
振り返りで重要なのは、
・全員でこのプロジェクトでよかった点(継続したい点)と問題点を出すこと
・問題点に対し、プロジェクトとして問題を解決する方法(挑戦)を考えること
の2点です。
特に後者が重要です。
問題がたとえ 個人的な問題であっても、プロジェクトとしてどうしたら解決できるのか を考えます。
この振り返り会議を行うことで、プロジェクトマネジメントの必要性が自然とプロジェクトメンバーの中に埋め込まれていきます。
この埋め込まれた状態になって初めて、プロジェクトマネジメント研修やPMBOK®勉強会などが有効になってきます。
やっと種が蒔けるわけです。
浸透させるには、経営層・管理者層、一般層のどちらにもアプローチが必要です。
今回出した例は一例ですので、組織が種を蒔ける状態にあるのかをしっかりと見極めて、一番よいアプローチ方法を考えてくださいね。
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