8Jan
「プロジェクトマネジメントを浸透させるには、どうしたいいいですか?」
これ私がよく受ける質問です。
答えは
「組織全体にプロジェクトマネジメントが必要だと思わせること」
です。
で、この答の反応は
「必要性を訴えてはいるんですけど、なかなか分かってもらえなくて」
「プロマネ研修やっていますが、成果がでなくて」
「プロジェクトマネジメント規約を作って配布しているのですが、現場からは
よい評判が得られなくて」
なるほどご苦労されているわけですね。
まぁ、コンクリートの上に種をまいても芽の出る確率は少ない ですよ。
土壌が整っていないところに必要性を訴えても、根付く可能性は少ないってことです。
まずはコンクリートを割って、取り除いて、耕してやらないとね。
それも経営層・管理者層と一般層、それぞれ耕す必要があります。
はじめに経営層・管理者層を耕します。
簡単に言えば、巻き込む です。
ほとんどの経営層・管理者層は、プロジェクトマネジメントの必要性は理解されてます。
ですのでコンクリートは割れている状態です。
しかし、必要性がわかっていながら組織として取り組めていないというのが現実でしょう。
こういう組織でよくあるのが、取組みがイベントになっているケースです。
「プロジェクトマネジメントのミスにより発生した損失を周知した」
「外部業者を利用して規約を作り、徹底周知した」
「プロマネ研修を行った」
といったもので、私はこれをマスターベーションって呼んでます。
実行者の達成感はあるものの、どれだけやっても実を結ぶことはないと。
取組みをイベントにしないためには、取組みのゴールをもっと踏み込んだものにしなければなりません。(コンクリートを取り除くのです)
例えば、次のようなゴール案を作成します
「プロジェクトの失敗による損失を防ぐために、どのようなことが必要かを管理者及びメンバーで話し合い、具体的な対策を計画する。上期に計画の50%を完了、下期に100%になることをゴールとし、毎月対策の進捗状況と遅れに対する対策を全員で検討し、経営層に報告する」
この踏み込んだゴール案を作った上で、経営層・管理者層に相談を持ちかけ、巻き込んでいきます。(耕すのです)
どんな活動をするにもコストがかかるわけですから相談は必須です。
相談は、プロジェクトマネジメントが浸透していない悩みをそのままぶつけ、ゴール案に対する意見をもらい、巻き込みましょう。
経営層・管理者層は、コンクリートが割れている状態がほとんどですので、耕すまで時間はかからないと思います。
一般層の耕し方は、次回にします。
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。